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●島派宣言

  いうまでもなく日本は島国です。簡単な地図を見ただけでも、日本の国土が大陸の国々とはまったく違う、島の集合体で構成されていることがわかります。それらの島のうち、北海道、本州、四国、九州、沖縄本島の5つを本土といい、その他の6千数百余の大小の島を離島と呼んでいます。離島のうち人が住んでいる有人島は約2百数十余、その他は無人島です。
 今、多くの離島は人口の減少と老齢化に悩んでいます。“海の養老院”などと暴言を浴びせた厚顔無恥な人もいますが、離島は歴史的にも地理的にも、日本の正統な領土の一部であり、その大半が美しい自然と海、山の幸に恵まれています。離島は“日本の宝”とこそ呼ぶべきなのです。連載を通じて、多くの離島を紹介しながら、私たちと離島の今後の実り豊かな関係をしっかりと見つめていこうと思っています。

ギリシャが島を売る?

 6月26日の日本経済新聞夕刊は、財政危機に陥っているギリシャが財政健全化のため政府所有の島の売却を始めた、という6月25日付け「ガーディアン(The Guardian、イギリスの新聞)」の報道を伝えています。驚きました、にわかには信じられない話ですね。

― ミコノスやロードスといった人気観光地の島の一部も対象で、長期のリース譲渡にも応じるという。イオニア海のナフシカ島1,200エーカー(約4.9平方キロ)は全体が約1,500万ユーロ(約16億5000万円)で売りに出ている。ロシア人や中国人投資家が関心を示しているという。―

 こういう事態になったのは、ギリシャ支援のために負担を強いられたドイツの与党から「ギリシャは島を売って借金を返せ」との声が上がっていたためだといいます。ギリシャ政府は、これに激しく反発していましたが、財政の立て直しがなかなかスムーズに進まないため、ついにこの要求に従わざるを得なくなったものと思われます。
 それにしても、今日の世界各国の財政危機とは、いったい何なのでしょうか? 財政が健全なのは中国だけなのでしょうか? 何かが狂っているとしか思えません。これまでも、財政状態が悪化した国はいくらでもありますが、今日のように、中国を除くほとんどの国が財政危機に直面しているというのは、とんでもない異常事態ではないでしょうか。
 私たちは悪夢を見ているだけなのでしょうか? それとも人間社会の世界規模での破綻が迫っているのでしょうか?

 20年ほど前、ローマ空港から南回りで日本に帰るとき、これ以上はない好天に恵まれ、イタリア半島南部からギリシャへと進む航路の下に大きく広がる紺碧の地中海、イオニア海、エーゲ海、そして無数といいたくなるほど多くの島々を見ることができました。ああ、ここが人類文化の発祥の地なのだな、と感動しました。ソクラテス、プラトン、アリストテレス…、彼らはみなここで生きたのだ、と。
 島派宣言のページの話題としては、あまりに悲しいニュースです。いろいろな検討はSNF日誌に譲ることにします。

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