6月26日の日本経済新聞夕刊は、財政危機に陥っているギリシャが財政健全化のため政府所有の島の売却を始めた、という6月25日付け「ガーディアン(The Guardian、イギリスの新聞)」の報道を伝えています。驚きました、にわかには信じられない話ですね。
― ミコノスやロードスといった人気観光地の島の一部も対象で、長期のリース譲渡にも応じるという。イオニア海のナフシカ島1,200エーカー(約4.9平方キロ)は全体が約1,500万ユーロ(約16億5000万円)で売りに出ている。ロシア人や中国人投資家が関心を示しているという。―
こういう事態になったのは、ギリシャ支援のために負担を強いられたドイツの与党から「ギリシャは島を売って借金を返せ」との声が上がっていたためだといいます。ギリシャ政府は、これに激しく反発していましたが、財政の立て直しがなかなかスムーズに進まないため、ついにこの要求に従わざるを得なくなったものと思われます。
それにしても、今日の世界各国の財政危機とは、いったい何なのでしょうか? 財政が健全なのは中国だけなのでしょうか? 何かが狂っているとしか思えません。これまでも、財政状態が悪化した国はいくらでもありますが、今日のように、中国を除くほとんどの国が財政危機に直面しているというのは、とんでもない異常事態ではないでしょうか。
私たちは悪夢を見ているだけなのでしょうか? それとも人間社会の世界規模での破綻が迫っているのでしょうか?
20年ほど前、ローマ空港から南回りで日本に帰るとき、これ以上はない好天に恵まれ、イタリア半島南部からギリシャへと進む航路の下に大きく広がる紺碧の地中海、イオニア海、エーゲ海、そして無数といいたくなるほど多くの島々を見ることができました。ああ、ここが人類文化の発祥の地なのだな、と感動しました。ソクラテス、プラトン、アリストテレス…、彼らはみなここで生きたのだ、と。
島派宣言のページの話題としては、あまりに悲しいニュースです。いろいろな検討はSNF日誌に譲ることにします。

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