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●SNF日誌とは

 たしかに、ウンザリさせられることの多い毎日で、新聞、テレビなどのマスコミも、まるでこれしか話題がないかのように、残忍な事件や、経済の停滞、政治批判を並べ立てています。ていねいに見たり読んだりしていると、生きているのが無駄であるかのような気さえしてきます。
 しかし、人間社会には、もっと心豊かになる話題もたくさんあります。素晴らしい技術の研究や開発に寝食を忘れている人もたくさんいます。本欄では、そんな“ちょっといい話”をたくさん集めて、人間として生まれてきてよかったという気持ちを多くの人々と共有したいと思っています。同時に、その“いい話”を引き立てるために、“イヤな話”も時々交えることもありますが……。

特別編~なるべく病院に行かないための健康法(4)

●日本女性の平均寿命は世界一

女性の写真は残念ながら公表できるものが少ないので、とりあえずこの2枚でお許しください

 こう書くのも恥ずかしくなるぐらいですが、今日も暑かったですね~。何事も継続はよきこと、と申しますが、こと気温に関しては、一定以上の暑さ寒さが連続するのは体力を著しく減退させます。人間の適応力はかなり高く、零下数10度から40度ぐらいまで、瞬間的ならもっと過酷な気温にも耐えられるはずですが、これが持続的になると大きなダメージを受けます。こんなことを書いているだけで、何度か気温が高くなるような気がしますので、話題を変えましょう。今日は「日本女性が世界一」というおめでたいお話です。

 厚生労働省が7月26日に発表したところによりますと、2009年の日本の女性の平均寿命は「86.44歳」で、これはなんと25年連続で「世界一」という素晴らしい記録です。スポーツから学問まで、どんな分野でもこれほどの長期間「世界一」を維持し続けた、人や団体、国はないでしょう。まさに驚異的。
 なにやら、参院選後すっかり元気をなくしてしまったように見える菅内閣、混乱してバラバラな政策を言い合っているだけの各政党にくらべ、日本女性の生命力の強靭さと、その健康維持力を見習っていただきたいものです!
 こう書き進むと、忘れてしまいそうになりますが、男性の平均寿命は4年連続伸びてはいるものの、順位は下げて5位の「79.59歳」。女性との差は「6.85歳」。ほんのわずかですが、この差は広がる傾向にあります。そして、男性が順位を下げたのは1973年以来のことといいますから、37年ぶり。こういう傾向はいったん下がり始めると、どんどん下がっていくことが多いので、少々気になりますね。

 ところで、平均寿命の数字は、今年0歳の人が何歳まで生きられるかの「平均余命」を示しています。ですから現在すでに、中高年齢に達している人が、発表された年齢まで生きられるかどうかを示すものではないのですが、まあ、そう思い違いして過すのも、健康法の1つかもしれません! 
 私は「なるべく病院に行かないための健康法」の1つとして「毎日朝歩き」を実践しているのですが、その朝1、2時間で感じるのも、女性と男性の違いです。自分の健康のために歩いているのですが、長年稼業とした編集者の職業病からでしょうか、どうしても出会う人びとを観察してしまいます。

仙川公園で毎朝行なわれている太極拳。参加者のほとんどが女性。私も参加を誘われております!

 その観察結果をご報告しますと、まず真っ先に目に付くのが、時間帯によって多少の違いはあるのですが、女性のほうが多いということです。私の歩く1、2時間で、約数10人に出会いますが、女性が65~70%になります。ご夫婦で歩いているのは平均数組。いちばん多いのは私のように1人で歩く人です。
 次に気づいたのは、女性は1人で歩く人も多いのですが、ご近所の仲間と2、3人で歩く、あるいはウォーキングで知り合った人と、その時間だけ並んで話をしながら歩く、という場合が多いことです。しかもじつに楽しそうに、あれこれ話しながら歩いている。人によっては、健康のために歩いているのか、おしゃべりをしたくて歩いているのかわからない、と憎まれ口を叩きたくなるほど、楽しそうな人たちが多いのです。
 もうひとつ、歩きと体操を組み合わせているのも女性が多いのです。体操は、仙川公園という小さな広場で、したい人が適当に集まってするという自由なものですが、6時からが太極拳、6時半からがラジオ体操です。雨の日以外は1年中行なわれています。私は歩く時間の関係で、太極拳しか見たことがありませんが、これに参加しているのは、ほとんど女性です。男性は参加してもすぐに辞めてしまう人が多く、最近ではめったに見かけません。
 さてウォーキングに戻りますが、男性は圧倒的に1人で歩く人が多く、しかも、俺は健康のためと同時に、決めたことは守るという信念で歩いるのだ、と言わんばかりの固い表情の人もいて、まあ、可愛げのない人が大半です! 楽しみながら歩き、円満な人柄の人もいますが、それは少ない。私が会釈をしたり、おはようございます、と挨拶すると、困ったような顔をしたり、何で俺に口をきくんだ、と言わんばかりに怖い顔をする人もいるぐらいです。
 例外はときどき本欄でご紹介している「団G」で、これは6、7人の仲間が、時間を決めて集まり、一緒に同じコースを歩いています。季節によって、さまざまな木の実を拾ったり、虫を捕ったり、川の生き物を観察したり、仙川河畔を丸ごと楽しんで歩いています。しかし、これはあくまでも例外です。

 10数年間、ほぼ同じコースを、ほぼ同じ時間歩いて観察した(注)結果は、中高年以上の年齢層では、女性のほうが歩いている人が多い。そして、その女性たちは単に肉体的な健康法として歩いているだけではなく、歩くことそのものを楽しんでいる、そしてなるべく仲間を作って、話しながら歩く人が多い、つまり精神的な健康法としても歩いているのだ、ということに気づきます。
 単なる早朝のウォーキングを見ても、日本の女性が世界一の長寿を維持し続ける理由が分かるような気がしますね。男性も見習って、なるべく毎日歩く、そして歩くことを楽しむ、なるべく仲間をみつけて短時間でも話をして歩く、これがさらに健康を維持し、病気から身を守ることにつながるのではないか、と思います。

(注)私は10数年歩いていますが、初期は歩けるときに歩くという程度でした。平均的には年間100日ぐらいのことが多く、年によってはさらに少ないときも、あるいは3ヵ月間毎日歩いたこともあります。これは別項で私の健康法として、詳細にご報告しますが、毎日欠かさず歩いているのは、この1年間半ほどで、これは現在も続いています。

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