●稲を鳥から守るネット
6月12日「丸池たんぼの田植え」で3枚の写真を添えてご紹介した、丸池公園の「まるいけたんぼ」は、7月9日(金曜日)の朝は普段と変わりなかったのですが、10日土曜日の朝は、全体が赤いネットで覆われていてびっくりしました。稲がだいぶ生長してきたので、そろそろ鳥からの防御策を考えなければならない時期になったのですね。
こうした都会のなかの人工的に作られた池と田んぼの手入れは、なかなか大変だと思います。今はどこの市町村も赤字財政ですから、経費節減無駄削減の名のもとに、こういう不要不急の分野の予算は真っ先に削られがちです。そんな中で、三鷹市や調布市は仙川の雑草の刈り取り、橋や護岸の補修、川底の清掃、そして河畔の公園整備などにずいぶん力を入れているようです。
仙川河畔を人びとが心地よく歩いたり走ったり出来るのも三鷹市、調布市が厳しい予算をやり繰りして整備を怠らないおかげなのです。私たちは公共の場所の環境維持には、つい無関心になりがちですし、逆にゴミを投げ捨てたり、せっかく苦労して育てた花をや木を手折ったりしてしまう人も少なくありません。大いに注意しなくてはなりませんね。
そうそう、ここで思い出しました。6月26日の「ゴミ捨て心理~青木ヶ原樹海と仙川の事情」でご覧いただいた、仙川に投げ捨てられた駐輪禁止の鉄パイプ製標識ですが、日曜日11日の朝、ふと勝淵神社近くの稲荷橋から下を見ると、なんと、あの標識が置かれているではありませんか。
ここは、前回捨てられていた場所から300メートルほど下流です。この重さの物体をここまで流す力は仙川にはありません。以前より人目につきやすいここへ誰かが運んだに違いありません。誰が、なぜ、こんな労力を要する面倒なことをわざわざしたのでしょう。まったく理解に苦しみます。
●SNF流平和論序説
丸池公園の小さな田んぼに掛けられたネットを見て、もうひとつこんなことが思い浮かびました。
この仙川界隈は、北に井の頭公園、西に深大寺、神代植物公園をもち、河畔にも雑木林があちこちにあり、地形は程よい起伏があって、鳥たちにはとても棲み心地のいいところです。それだけに、地域の農家は鳥の被害を排除する苦労が多いようです。
しかし、害鳥を益鳥と区別するのは、ほぼ人間の都合によります。鳥自身に罪はないわけです。これは虫でも同じですし、作物と雑草の関係でも同じですね。
等しく地球に存在する生物として、本来は互いの命を尊重しながら共存していかねばならないはずなのですが、人間が支配者であるが故に、排除・駆除されるものと、保護されるものに分かれます。
自らを利するものを生かし、そうではないものは断固これを排するのは、人間界だけではなく、自然界全体の摂理ではありますが、その軋轢を最小限にするように、菅総理大臣ふうにいえば、“最小軋轢の世界を目指す”ことが、人間社会の健全化にも資するのではないか、そんな考えがしきりに頭を巡ったのであります。
たとえば、現実主義者といわれる人びとは、軍事力の均衡、防衛力の増強が戦争を抑止すると考えますが、こういう考え方はそろそろ変えるべき時期なのではないか、と私は考えます。“最小軋轢の世界を目指す”ことこそ大切なのではないか、その方が費用も格段に少なくてすみますし、効果も大きいはずなのです。でも、これについては、ゆっくりとまたの機会に。


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