6月19日、仙川河畔の雑草、ヒルガオとヒメジョオンをとりあげました。その項の文末に「今日ご紹介した2種の雑草は、力強さよりもむしろ可憐な感じがします。雑草と非雑草については、これからも少しずつ考えていこうと思います」と書きましたが、今日はまだ咲いている2つの花を見ていて思い出した、ある本をご紹介しましょう。
この『木佐森流節約エコライフ 野草と野菜・果物 まるごと活用術』(2010年3月、法研)の著者・木佐森千砂子さんは、「自然の動植物を利用した野生食や、野菜や果物を捨てずに全部有効利用する」ことをライフスタイルとされている野生食研究家で、『セントポーリアの大株作り』(1986年 成文堂新光社)や『楽しい野生食』(2003年 いしずえ)などの著書があり、現在はNHK文化センター横浜ランドマーク教室の講師をされています。
じつは、木佐森さんは私の高校時代の旧友、木佐森茂さんのご夫人です。私たちは卒業後40数年も経つ今でも、毎年クラス会を開いています。こんなに長くクラス会が持続しているのは、永久幹事役の木佐森氏の人徳によるのですが、昨年の会で奥さんが今この野草の本を執筆中で、春には出版されると彼から聞いていたのです。
その本にたしか、ヒメジョオンに似たような野草が出ていたような気がして、開いてみますと、ありました。ヒルガオもありました。料理関係の本は、パラパラと見た後は、わが家の料理担当であるツレアイに渡してしまうので、つい忘れていたのです。しかし、本というのはありがたいもので、こうして気づいて読むと、ヒメジョオンにはハルジオンという仲間があることも知りました。そういえば、よく似た形の淡いピンクの花が咲いていました。
最近は目につかないと思っていたら、開花期がハルジオンは4~6月、ヒメジョオンは6~10月とありますから、7月の今はちょうど交替した時期なのですね。来年はぜひハルジオンを見逃さずご紹介したいと思います。
木佐森さんの本には、ハルジオン、ヒメジョオンは和え物、酢の物、天ぷら、ふりかけ、ヒルガオは若葉のおひたし、花の酢の物が作り方の図を添えて紹介されています。このほかに全部で134例のレシピが、食材の野草、野菜、果物の解説とともに紹介されています。
毎朝歩きながら目にする植物を少しずつ覚えようとしている今の私には、料理の本というよりも、野草や樹木の貴重な参考書です。ツレアイから取り上げてしばらくの間、私の机のそばに置くことにしようと思います。木佐森さんは前書きでこう書かれています。
― 野山を歩いて新鮮な空気を吸い、季節を五感で感じ、自然を楽しんでゆっくり観察します。野草は私たちに、体にはもちろん心にも素晴らしい栄養を与えてくれます。また、これまで食べられないと思っていた野菜や果物の皮、芯、種などは、捨ててしまえばただの生ごみです。しかし、素材の部位に関わらず、工夫しだいであらゆる調理が可能になります。「今日はこうしよう」「明日はああしてみよう」と、次々にアイディアが湧いてきて、私には眠る時間がおしいくらいです。―



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