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●SNF日誌とは

 たしかに、ウンザリさせられることの多い毎日で、新聞、テレビなどのマスコミも、まるでこれしか話題がないかのように、残忍な事件や、経済の停滞、政治批判を並べ立てています。ていねいに見たり読んだりしていると、生きているのが無駄であるかのような気さえしてきます。
 しかし、人間社会には、もっと心豊かになる話題もたくさんあります。素晴らしい技術の研究や開発に寝食を忘れている人もたくさんいます。本欄では、そんな“ちょっといい話”をたくさん集めて、人間として生まれてきてよかったという気持ちを多くの人々と共有したいと思っています。同時に、その“いい話”を引き立てるために、“イヤな話”も時々交えることもありますが……。

仙川河畔の猫、勝子をよろしく

●ノラ猫と仲良くなる方法

 6月25日のノラ猫「仙子」に続き、今日は「勝子」をご紹介します。お見知りおきのほどよろしくお願いします。勝子という名は、勝淵神社のそばに暮らしているメスという意味で私が勝手につけたものです。初めて顔を合わせたのは、昨2009年7月ごろのことだったと思います。
 神社の西側を仙川沿いに進むと、すぐに稲荷橋という橋がかかっています。その橋を渡って西は杏林大学方面に向う道で、私が短い距離(1時間コース)を歩くときはここから家に戻ります。
 稲荷橋の少し先は、左側が駐車場、右側は民家となっていますが、勝子はこの民家の庭に置かれた車の下から、私を見上げていたのです。最初は、おや、ここで何してるの? 暑いから涼んでるの? と軽く声を掛けて通り過ぎました。
 私は歩いていて動物に出会うと声を掛けずにいられなくなるのです。しかし勝子は、お前はウサンクサイ人間だなあ、とでもいうような軽い敵意のこもった表情をするばかりでした。下の写真の円内の目つきです。
 しかし、私はなぜか勝子が気に入りました。この人間を決して信用していない態度に、ノラに陥ってしまった彼女の不幸な半生がにじみ、その上独りでも必ず生きていくぞ、という強い生命への執着が感じられたからです。
 私は、何度か出会うたびに話しかけ、姿だけでなく声でも覚えてもらおうと努力しました。そして何となく、私がほかの人間とは種類が違うようだと認識し始めたころを目途に、エサをやりました。最初は煮干です。これだと食べ残しが少なくて、ゴミになりにくいのです。勝子はじっと煮干を見つめていましたが、食べようとはしません。彼女の方に手で少し押してやると、ウ~と低い唸り声を上げ歯をむき出し、激しい敵意を見せます。仕方なく私は帰るのですが、振り返ってそっと見ると1本くわえては車の下で食べています。
 そんなことを繰り返して3ヵ月ほど過ぎ、だいぶ慣れたころに撮ったのが下の写真です。もう防禦壁にしていた門扉の外にまで出てくるようになっています。目つきが円内の写真とはかなり違いますでしょう? 本当はもっと優しい目をするようになったのですが、カメラを向けると警戒心を強めるので、少し厳しい目つきになるのです。
 勝子はノラですが、身ぎれいにしています。白と黒の牛柄ブチですが、いつ見ても毛並みが汚れていません。寝場所が清潔なところなのかもしれませんし、草むらで体を擦りつけているのかもしれません。

 さて、知り合って話したりエサをやる関係になって数ヵ月、今年に入ってから勝子は態度をさらに進化(!?)させて驚かされました。稲荷橋を渡って数歩も進むと、円内の写真でご覧のように、どこからともなく現われて私に向って駆け寄ってくるようになったのです。数メートルほどに近づくと、一心に何かを話します。待ってたよ、今日は遅いね、私は元気だよ、昨日イヤなヤツと少しケンカしてさ、今日はおいしいものあるの、などといろいろなことを話しながら私と一緒に進み、駐車場まで行きます。車が置かれていない、あまり人目につかない場所を選んでエサをやるのです。
 袋からエサを取り出そうとすると、写真のように全身を地面で回転させたり、伸び体操をしたりして、しきりに私を信じているという動作をして見せます。やがて足もとにきて頭を私の手足に擦りつけて、地面に置いたエサに近づき私の足もとで食べます。

 今では、私と勝子は親子のようなものです。しかし、まだ前の飼い主への恐怖心が残っているのか、私から触れると、イヤな顔をします。時には驚いたように飛びあがったりします。勝子については、まだまだお話することがありますが、今日はこの辺で。
 とりあえず初登場のご挨拶を申し上げました。今後ともよろしくお付合いください。

コメントが1つ入っています仙川河畔の猫、勝子をよろしく

  • [...]  8月1日に「相棒、タケ太郎をよろしく」で、オスネコのタケオ改めタケ太郎をご紹介しましたが、今日はタケオが改名を迫られる原因となった、タケ子の登場です。タケ子はタケ太郎との出会いから1ヵ月ほど遅れて私の前に現われました。今日あえて2匹を並べた写真をご覧に入れますのは、じつは彼らは兄妹なのです。よく似ていますでしょう? 妹のほうが少し全体にふっくらとして柔らかい感じがします。  最初はメスと気づかず、タケオに似たネコが登場したので、区別するためにタケオをタケ太郎に改名、新入りをタケ次と名づけたのです。ところが後にメスであることが判明し、タケジをタケ子と改めました。なお、この後にもう1匹弟らしいのが現われ、これはタケ三と名づけました。しかし、タケ次がタケ子になったので、タケ三はタケ次に昇格させなければなりません。なんとも、じつにヤッカイです!   それにしても、タケ太郎にこんな可愛い妹がいるとは。ノラとは思えないぐらいの美形でしょう?   この兄妹たちと7月4日にご紹介した勝子は、勝淵神社のすぐ近くの駐車場で会っていたのですが、タケ子が毎朝現われる頃から、タケ太郎は駐車場から姿を消し、勝淵神社の横の「みはらし山」に移住したことは、8月1日にお知らせしたとおりです。  しかし、ネコ社会にもいろいろな事情、勢力争いがあるらしく、時々消えたり現われたりするものがいることに気づきました。タケ太郎も8月後半は駐車場と山を往復しているようです。いずれにしても、この駐車場をホームグラウンドにしている猫たちのうち、私と顔なじみになったのは、現在6匹です。そのうち、今日のタケ子が3匹目ということになります。同じメスですが、勝子とは相性が悪くないようで、駐車場にいるときにはトラブルはありません。ただし、ネグラは別なようです。もちろん、メスネコでは勝子がいちばんの私の友で、そのことはタケ子もよく承知しているようです! 8月 28th, 2010 | カテゴリー: 仙川界隈の自然 [...]

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