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●SNF日誌とは

 たしかに、ウンザリさせられることの多い毎日で、新聞、テレビなどのマスコミも、まるでこれしか話題がないかのように、残忍な事件や、経済の停滞、政治批判を並べ立てています。ていねいに見たり読んだりしていると、生きているのが無駄であるかのような気さえしてきます。
 しかし、人間社会には、もっと心豊かになる話題もたくさんあります。素晴らしい技術の研究や開発に寝食を忘れている人もたくさんいます。本欄では、そんな“ちょっといい話”をたくさん集めて、人間として生まれてきてよかったという気持ちを多くの人々と共有したいと思っています。同時に、その“いい話”を引き立てるために、“イヤな話”も時々交えることもありますが……。

コサギの羽繕い ~ 自注:SN-Factory

●コサギの羽繕い

 今朝は、可愛らしいコサギの羽を繕う姿を見ました。羽繕いは生きるために必要な毎日の単純作業なのでしょうが、仲間と離れた孤独な1羽だったせいもあり、羽を繕っては時々思い出したように遠くを見つめる動作には、思慮深さと気高さが感じられました。

●自注:SN-Factory

 新しくいろいろなことを発表できるページを開設するなら、全体の構造なり、意図なりがすぐに分かっていただけるようなタイトルが必要です。しかし話題が華やかでもないし、さてどうしたものかとあれこれ思案を巡らして、たどり着いたのが「SN-factory」だったのです。
「SN」で誰もがすぐ思い浮かべるのは、磁石のS極とN極でしょう。磁気、磁力は人間の生きるあらゆる場所に働く“力”であり、同じもの同士は反発し、違うものとは強く引き合います。これは、何ごとも周囲の意見に煩わされず、また即断せず、相反する考えも十分に吟味して、思考を深めることが大切である、という私の持論を象徴する記号としては、なかなかいいのではないかと感じました。
 また、私は人生の大半を音楽を聴きながら生きてきましたが、その音楽の半分はオーディオで聴いたものです。オーディオは私にとって何にも代え難い人生の伴侶であったと思っています。また、そのオーディオは不思議な因果で職業の一部にもなりました。そのオーディオの世界で、いちばん大切な性能基準のひとつが、じつは「SN」なのです。
 Sは信号(signal)、Nは雑音(noise)の略で、用語としての「SN」は、英語の「signal to noise ratio」の略語で、オーディオで使う場合の表記は「S/N」とか「SN比」で、翻訳語はありません。単位は「dB(デシベル)」で表わし、この数値が高いことが、雑音より信号の成分が高いこと、つまりいい音であることを示します。
「S/N」は、オーディオ機器の性能を示すキーワードとして非常に重要なものですが、人生においても、必要なものと不要なもの、好きなものと嫌いなもの、というように相反するものの比率と考えると、この数値を高く保つように工夫することが、人生を豊かにすることができるのではないかと考えられます。
 日本語で、いろいろなものを暗示する単語を探すと、大和言葉由来でも漢語由来でも、平仮名では冗漫になりますし、漢字では文字自体が図形的にも意味的にも一定のイメージをすでにもっています。その点、アルファベットなら、複数の言葉の頭文字や最初の音を仮託させることによって、いくらでもイメージを膨らませることができます。
 このページを開く方も、私もそのときによって都合のいい言葉を思い浮かべることができるのです。これはとても便利ですし、あいまいで、優柔不断な私の性格にもぴったり符合します!
 私自身は、今後の展開のなかで、「S」には、自然、趣味、精神、生命、sense、sight、spiritなど、「N」には人間、日本語、脳、農、nature、nerve、nightなどにテーマを広げて行きたいと考えています。
「Factory」はSとNの後に続く言葉として選びましたが、サブタイトルにありますように、「思考の坩堝(るつぼ)」という意味合いを込めています。本当は、考えることは大切だ、自らを思考の坩堝で鍛えよう、とでもしたいところなのですが、選挙の候補者が叫びそうな、気合だけの騒々しい響きに感じられて、「SN-factory」とあいまいにしておきました。

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