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●SNF日誌とは

 たしかに、ウンザリさせられることの多い毎日で、新聞、テレビなどのマスコミも、まるでこれしか話題がないかのように、残忍な事件や、経済の停滞、政治批判を並べ立てています。ていねいに見たり読んだりしていると、生きているのが無駄であるかのような気さえしてきます。
 しかし、人間社会には、もっと心豊かになる話題もたくさんあります。素晴らしい技術の研究や開発に寝食を忘れている人もたくさんいます。本欄では、そんな“ちょっといい話”をたくさん集めて、人間として生まれてきてよかったという気持ちを多くの人々と共有したいと思っています。同時に、その“いい話”を引き立てるために、“イヤな話”も時々交えることもありますが……。

仙川河畔のネコとカラス

 地上で目につく仙川河畔の動物といえば、鳥ではカラス、スズメ、サギ、そして動物では散歩の犬とノラ猫ということになります。犬は飼い主と一緒ですから問題ありません。気になるのはノラ猫です。
 本欄の6月25日でご紹介した“仙子”のように、仙川界隈のノラ猫は猫柄もよく器量も水準以上なので、出会う人はついついエサをやりたくなってしまうのが、ちょっと困った問題なのです。
 もちろん、可愛いといってもノラはノラですから警戒心が強く、いくら上等なエサを差し出しても、すぐに飛びつくというわけではありません。人間の態度によっては、口をつけないことも多いし、気に入らないエサは食べないこともあります。そこで、近隣の住民から苦情が出ることになり、三鷹市はこんな警告書を掲示することになります。

「ご注意 猫にエサを与えないでください。食べ残したエサが不衛生です。三鷹市」とあります。お説ごもっともなのですが、そもそもノラ猫は自然発生したわけではありません。誰かが捨てたからこそ、ここでノラ生活を強いられているのです。
 そして、猫へのエサやりに苦情をいったり、猫に石をぶつけたり、水をかけたりする人がいるいっぽう、苦労して猫たちを捕獲し、病院で治療や避妊手術をして、地域猫として育てようというボランティア活動をしている人もいます。
 この問題は、地域によって事情は一様ではなく、一概にどうすべきだと決め付けることが出来ない難しい問題ですが、人間が動物とどう共存していくかに知恵を絞らなければ、トラブルは減らないでしょう。大天才と謳われた将棋の加藤一二三さんは、仙川界隈の住人と同じ三鷹市にお住まいですが、近隣住民との「猫」訴訟で、5月13日に敗訴したばかりなのです。
 このページでも折に触れて、この問題をご一緒に考えていきたいと思います。でも、真面目に考えすぎて頭が痛くならないように、今日はちょっと微笑ましい写真をご覧いただくことにしましょう。

 左側の電信柱に向かって歩いているのは、先日ご紹介したノラ猫の仙子です。彼女が立ち去るのを待ち構えているのは、カラスです。この朝は1羽ですが、時には3羽ほどいます。仙子がエサを食べ終わるのを行儀よく待ち構えています。左上円内のカラスのように、仙子がエサをもらう時から食べ終わるまで、こうして門や塀の上で観察しているのです。
 不思議なのは、カラスたちが決して仙子に襲いかからないことです。じっと待って、あくまでもおこぼれを頂戴するのです。これは、仙子が強いからなのか、カラスたちが紳士的なのか、まだ私にはわかりません。
 猫はどうしても食べ残しがちなので、三鷹市の警告にあるように衛生上の問題があるのですが、こうしてカラスがきれいに整理してくれると、かなり助かります。しかし、こういう光景をこの界隈で見るのは、昨年あたりからのことで、石原都政の政策によってカラスの食糧事情が悪化していることが影響しているのかもしれません。これはこれで問題があるのですが、今日は単に微笑ましい、ということにしておきましょう!

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