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●SNF日誌とは

 たしかに、ウンザリさせられることの多い毎日で、新聞、テレビなどのマスコミも、まるでこれしか話題がないかのように、残忍な事件や、経済の停滞、政治批判を並べ立てています。ていねいに見たり読んだりしていると、生きているのが無駄であるかのような気さえしてきます。
 しかし、人間社会には、もっと心豊かになる話題もたくさんあります。素晴らしい技術の研究や開発に寝食を忘れている人もたくさんいます。本欄では、そんな“ちょっといい話”をたくさん集めて、人間として生まれてきてよかったという気持ちを多くの人々と共有したいと思っています。同時に、その“いい話”を引き立てるために、“イヤな話”も時々交えることもありますが……。

仙川のカモ2題~続・週刊誌の記事づくり

・仙川の親子カモと考えるカモ

 6月10日に紹介した8羽の子育てをしている仙川のカルガモは元気です。雛もだいぶ大きくなり、母カモの教育もしだいに熱が入ってきました。時々川を覗き込んでは、ウォーキング仲間と感心しきりです。雛も体が大きくなり体力がついてくると、ついつい母親から離れて冒険をしたくなります。そのばらばらになる時を狙っているのが、エサ不足に悩むカラスです。母親は常に全員の動きを把握し、緊急時には彼らがいつでもすぐに自分の体に密着できる範囲を超えないように目配りをしています。右の写真はやや不鮮明ですが、最近の同じ家族の様子です。母親は右下にいます。

 左の写真は、こ子育てに励む健康的な母カモと対照的に、悲しみにじっと堪えているような2羽のカモです。私の歩く仙川河畔のスタート地点、弁天橋のすぐ近くで、川に背を向け、河畔の道とその奥の民家に視線を投げ、話しかけてもカメラを向けても、じっとして微動だにしません。これはたぶんツガイですね。雛を全部失ったのかもしれません。あるいは、この春には子どもに恵まれなかったのかもしれません。
 仙川に棲むカルガモはよく人になれているとはいえ、1メートまで近づき話しかけても逃げようとしないのは珍しいのです。しかも、川に背を向けて。じっと見ていると威厳のようなものすら感じます。彼らに言葉や思考がないわけない、と私は思います。きっと何かを考えているのです。言葉が通じないのがもどかしく感じられました。

・週刊誌の記事づくりは問題だ!!

 6月18日に「第3のマスコミ、週刊誌の記事づくりは問題だ!!」を掲載し、菅内閣発足後の木曜日、6月17日発売の週刊文春と週刊新潮の新聞広告を紹介しました。ついでに月曜日6月21日発売の週刊現代と週刊ポストもご紹介しておきましょう。こちらは、7日発売のほうが比較としてはよかったのかもしれませんが、まあ、特徴はよく出ています。
 両誌とも右側に政治関係の目玉記事を置いています。興味深いのは、こんなこと知っても何かの役に立つわけではありませんが、対照的位置の左側には、週刊ポストでは「360度全方位ヘアヌード、特別付録ご開帳 観音開き袋とじ いちばん凄い! 小向美奈子」とあり、どんな女性なのか私の知らないその小向さんの、怪しい視線でこちらを見つめる写真が大きく掲載されています。
 一方、週刊現代は、いちばん左には「岡田ジャパン 屈辱と罵声の日々 を乗り越えて」とありますが、その手前に、「85歳すぎてもピンピンな人の生活と意見」という長寿時代にふさわしい(!?)記事の見出しがあり、その右隣になんと、週刊ポストにも登場した小向美奈子さんの記事で、「過激につき用心して開いてください 袋とじカラー/小向美奈子 ついに解禁!『花と蛇』(原作・団鬼六)」とあり、もちろん彼女の魅力的写真が掲載されています。週刊現代はさらに念入りで、その小向さんの下にもう2点女性の写真があって、いやもう面倒ですからこれ以上書き写すのは止めます。

 というわけで、小学館と講談社の2誌は読者を惹きつける材料として、「女性の裸」もしくは「性的記事」を利用しているのが特徴ということになります。かつて、男性向け週刊誌はヌードグラビアが多すぎて批判を浴び、前回の週刊文春と週刊新潮は自粛したのですが、今週紹介した週刊ポストと週刊現代は、そのような雑音に負けず編集方針を守り通しているのですね。もちろん読者の要求も強いのでしょう。
 民衆のレベルに合った政府しかない、いや政治家でしたか、という言葉がありますが、中高年男性諸君、週刊誌は皆さんのレベルに合わせて編集しているといいたいようですよ。ご用心、ご用心。まあ、4誌とも最盛期にくらべるとずいぶん部数は減っているそうですが。

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